なんでもハンドメイド作家のり子さん

母が手作り小物を始め、展示会をするそうです。
即売会もあります。なんでもハンドメイド作家のり子さん

さて、勝手に(笑)母の紹介をしておきます。
私の母のり子さんは名古屋出身。団塊世代の真っ只中、昭和22年生まれ。5人きょうだい二番目のたった一人の女の子。
口が達者で好奇心旺盛(たぶん(笑))
経営者だった父親に「お前が男だったらなあ」と言わしめたほど。元来勝ち気で男勝りな性格。
社長の一人娘とあって、まだまだ戦後の時代に、クラシックレコードを聴いて赤ちゃん時代を過ごしたり、ご近所でもいち早くテレビがあったり、いつもお手伝いさんがいたらしい。
父親に「しゃれこっこ」と名付けられるほど、お洋服が好きで、小さかったのり子さんの夢は「お洋服でタンスをいっぱいにすること」。

初めて作ったハンドメイドはキューピー人形のお洋服。まだ幼稚園のとき。まるいお腹に布をあてながら縫ったのだそうだ。

小学校からピアノを習い、音大を目指したものの挫折。
高卒後選んだ進路は洋裁専門学校だった。2年間洋裁を勉強し、さらに2年、親に頼み込んでデザインの勉強に没頭。
大きなセーラーカラーのワンピースをデザイン、製作したところ、コンクールに入賞。デザイナーとしての道を歩もうとしていた矢先、母親が病に倒れ、半年ほどで亡くなった。この時のり子さんはまだ22歳。一番下の弟はようやく中学生になるころだった。
卒業製作をし、就職先を決め、慌ただしい中でも母親を自宅で看取り。最期にのり子さんを抱き寄せて「ありがとう」と言ったそうだ。
その後、父親に家に入るように頼まれ、自分の夢であったデザイナーになることをあきらめてしまった。

ほどなくして、父親は再婚。数年後にはのり子さんもお見合い結婚し、東京で暮らすように。
夫は海外での仕事が多く、ついていくことも許されなかった長男の嫁。夫の実家は近くにあるものの、その後10年あまりをほぼ一人で3人の子育てに没頭することとなった。

孤軍奮闘するなかでも、ハンドメイドは忘れず。
幼稚園のスモッグには名前の刺繍をほどこし、上履きいれには花かごの刺繍。年子の娘たちにお揃いの夏のワンピースやポシェット、冬のマフラー、帽子、手袋、セーター...etc。受験の時には、白い縄編み模様のカーディガン。

小学校に入る前から、娘たちにも針を持たせ、小学校1年の時には、夏休みの課題に刺繍をやらされていた...。(「私は母のように器用ではなかったんです」娘談、苦笑)

子どもたちが寝る頃になると、ミシンや編み物がダイニングテーブルに登場し、毎晩のように真夜中まで、生き生きと作業していたのり子さん。

娘たちが小学校を終えるころ、夫が国内の仕事に変わり名古屋に暮らすようになった。国内とは言え続く単身赴任に、名古屋への家族での転居を決意。
ようやくかなった家族5人での暮らし。

でも1年ほどで、夫が交通事故に遭いまたまた一変。
後遺症がひどく働けない夫、育ち盛りの子どもたち。
貯えも頼りきりにはできないので、働きに出ることにした。
そしてセミオーダーの洋服屋さんに勤めることになった。
本当に大変な日々だったと思うが、「布をさわっていれば幸せ」とよく言っていた。

それからも色々、色々あったけれど、持ち前の男勝りと負けん気で乗り越えて、今や3人の孫をもつおばあちゃん。

...では終わらないのり子さん(笑)
波乱万丈の数々を微塵も感じさせない、ゆったりとした雰囲気。
↓こちらの展示会で出会えます。

http://ameblo.jp/noriko-chikuchiku/entry-12168905251.html

きっと貯えてきたエネルギーを発散させるように、今は展示会に向けて、夢中になって、嬉々として製作に取り組んでいることと思います。

ご興味を持たれた方はぜひ☆
なんでもハンドメイド作家のり子さん

問合せ先
heartful-srs@shizuoka.tnc.ne.jp

臨床心理士 新谷

ツィッター
@mayumyshintani


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2016年06月10日 Posted byしんまゆ at 18:00 │Comments(0)日常の想い

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